Practice makes perfect!

Perhaps the worst sin in life is knowing right and not doing it.

タイヤの空気圧についてその2

 ちょっと前に某掲示板でのやりとりを転載したが、その後も空気圧論争が続いたので、そのやりとりを適当に書いてみる。教科書通りの方々がたくさんおられて非常に面白かった。指定空気圧(以後指定圧)絶対派と、一割前後なら変えてもいい派、私のようにグリップ重視で思いっきり落として乗る派で意見が割れた。

 これは公道走行前提で一人乗車、大型クラスのバイクの話。大型と言ってもいろいろあるが、主にフロントが2.5kgf/cm2、リアが2.9kgf/cm2(以後単位記載しない)が指定圧の車両。

 

 まず、指定圧絶対派はメーカー指定の空気圧なのだからわざわざ変える必要がない。負荷能力が一番高いしどんな状況にも対応でき安全である為、公道では指定圧が絶対なのだ!という意見。

 次に一割前後なら落としてもいい派は、乗り心地や自分の体重などを考慮の上、一割程度なら問題なく、高速道路などでもスタンディングウェーブ現象によりバーストする恐れはないだろう、という意見。

 最後、タイヤの接地面を増やしグリップ重視で乗る派の私のような考え方の人は、指定圧など気にせずいろいろ試してみる、サーキットを走る時の空気圧を公道で当てはめてみても大して問題ないという意見。

 

 果たしてどれが正しいのだろうか。

 

 指定圧は負荷能力がとても高いというのは本当で、耐久性も考慮された空気圧である。二人乗車時や二人乗車にさらに荷物を載せて走る場合と、タイヤが冷えきった状態でいきなりフル加速や300km/h走行しても耐えられる空気圧ということらしい。前者の場合は納得できるが、後者の場合は通常ではありえないだろう。あと指定圧で乗る場合のメリットとしては、転がり抵抗が少ないためにライフ・燃費が良いことが挙げられる。どのバイクでも諸元(仕様)などに記載されている燃費は、間違いなく指定圧で走った場合の数値だろう。実際には、道路状況や季節によってかなり幅があるからカタログ数値なんて当てにならないが、指定空気圧で走ることが燃費向上に繋がることは間違いない。それと段差を乗り越えるときに、リムを傷つけにくいこともメリット。

 さて、一割ほど空気圧を下げた場合はどうだろう。だいたいフロントは2.25、リアは2.6となる。冬場ならこのくらいがちょうどいいのではないだろうか。特に重量のあるメガスポと呼ばれる車種や、大型ネイキッドなどはこれくらいでいいんじゃないかと勝手に思っている。乗ったことがないからわからないけど(爆)、冬場は路面が冷えていてタイヤが温まりにくい為、面圧の確保をしようとする意図で少しだけ下げたほうがいいのは確か。

 

 それではそれ以上空気圧を下げるとどうなのか。

・乗り味は悪くなるのか(主にハンドリング)

・燃費はどれほど下がるのか

・高速道路でバーストしてしまうのか(100~120km/h巡航)

 

 一応自己責任でと断わっておくが、基本的には車種やタイヤの種類(ハイグリップ、スポーツ、ツーリング)、シチュエーション(街乗り、峠などでスポーツ走行、高速道路走行)によって変えてみてはいかが?と私は言いたい。

 

 私がR600に乗っているからスーパースポーツ(以後SS)を例に挙げてみる。

 最近のSSであれば非常に軽量で、装備重量は200kg前後のマシンがほとんど。これに一人乗車でだいたい260~280kgになるとする。190/55ZR17M/C(75W)のタイヤを例に挙げると(1000cc用)、空気圧2.5で約350kg、2.9なら約390kgの負荷能力がある。フロンとタイヤは120/70ZR17M/C(58W)だと空気圧2.5で215kgの負荷能力がある。一体誰がここまでの負荷を掛けられようか。どんなにアクセルを開けようが、ウイリーをしようがそれだけの負荷は掛けられないだろう。前後合わせると、指定圧での負荷能力は約600kgになる。もう一台バイクを背負って走れる計算だ。

 

 次にタイヤの種類についてだが、ハイグリップタイヤやスポーツタイヤならば元々剛性が高めに作られている為、やはり指定圧では高すぎるかと思う。まだ指定圧でしか走ったことがないという(特にSS乗りの)ライダーは一度空気圧を前後とも冷間で2.1~2.3の範囲で試してみてほしい。最近のタイヤであれば剛性が高い為、バーストなどまず起こらない。前後2.0にしたところで、負荷能力は十分あるので心配しなくて良い。空気圧やサスセッティングを知らないライダーなら、一割下げたところで恐らく違いなんてほとんどわからないだろう。

 ただ雨の日は下げすぎに注意が必要。排水性が失われてしまう可能性があるから。

 

 さてさて、次は空気圧を上記のような数値まで下げることによるメリットデメリットについて。まずメリットはなんと言っても面圧の確保。タイヤが潰れてくれる分、グリップが上がる。他にも、指定圧では跳ねてしまうようなギャップなどにも、サスだけでなくタイヤもショックを吸収してくれるから、対応できるようになるだろう。具体的な例を挙げるとカーブの途中にあるマンホールや、排水の為の継ぎ目などを通過するときなど、ショックが和らぐはずである。

 逆にデメリットとしては、ハンドリングが重くなることと、セルフステアがきつい車種などは前輪がさらに切れ込みやすくなる。前者は、前後左右に腰を使って荷重移動ができているライダーであればペースを上げられるから、逆にメリットにもなる。後者については、最初は乗りづらいだろうがタイヤが温まってくれば切れ込みは解消されてくるはず。解消されなければサスの調整をする。フロントのプリロードをかけるか、リアのプリロードを抜けばいい。ただ、間違って欲しくないのが、空気圧ありきでサスを弄ること。これはあまりよろしくないから、サスセッティングありきで空気圧を調整してほしい。他には、転がり抵抗が増えるから燃費悪化(一割も減らない)や変磨耗、減りが早いなど。

 ツーリングメインのライダーやツーリングタイヤを履いているライダーは、ライフや燃費を気にしているだろうから空気圧は高めのままでいいと思う。それでもやはり指定圧では高すぎるかと私は思う。

 

 最後に、高速道路でバーストする危険性は?

 

 大丈夫だ、問題ない(  ^ー^)ノ

 

 私がまだR1000K2に乗っていた頃、ある場所で200km/h巡航(30分くらい)をしたことがあるが、バーストは起こらなかった。この時のタイヤはBT003STで、冷間でフロントが1.9、リアが1.8。このタイヤは剛性が高すぎる為、普段からこの空気圧で乗っていた。現在はα12でフロント2.0、リア1.9で峠を走っている。別に真似をしろとかそういうことではなくて、いろいろ試してみてほしいと言いたいだけだ。公道での話だから批判されることは判っているが、何でも試してみることは大事だと思う。下げて乗りにくいんだったら元に戻せばいいだけのことなんだし。

 

 あるブログでこんなのを見つけた。

916/748 F2.1(2.3) R2.2(2.4)
999/749 F2.1(2.3) R2.2(2.4)
1098/848  F2.1(2.3) R2.2(2.4)
1199パニガーレ  F2.1(2.3) R2.2(2.4)

これはドカティが推奨している空気圧らしい。()内は二人乗車時。

motoGPなんかだと冷間で1.2~1.6でタイヤウォーマーを巻くらしい。たまにバーストしちゃうマシンを見るけど笑

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